どうも最近、自分でデザインを考える、描いてみるということが少なくなっているように思うので、以前にやっていたスケッチ演習、意匠演習と呼んでいた授業を復活させてみた。
第一回目は立方体をイメージして描く。それだけ。あなた自身の立方体を描いてもらう。いや、描かれた立方体はあなた自身なんです。頭に浮かんだものを描くよりは、ただただ描いてみる。出来れば陰影とか質感も。
めいめい描いたものを前に並べてもらい、みんなで見る。実にいろんな立方体があるでしょ。みんな違う。それが建築の始まり。
12枚を選んでいます。選ぶ基準はあるようなないような。上手いとか下手とかはどうでもいい。自分でも思いもよらなかった立方体が手の動きで現れてくる。それでいい。
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第二回目。今度は前回描かなかった背景を描いてみる。世界のどこかで出会った立方体。
ここでは一つだけ注文をつけている。4m*4m*4mという大きさを意識して欲しいと。建築のもっとも重要な要素のひとつ、それはスケールです。だから、それがわかるように人を描き込んでもらいます。
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第3回目。プロポーション。4m角の正方形を2段重ねて横方向はいくつでもいい。建物のちょうどいい大きさを描いてもらう。
なんだか建築っぽくなって来ました。言ってもいないのに、窓やら入り口を描く人も。大事なのはいいなと思える比例なんだが、。。まだ難しかったかな。
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第4回目は窓と入り口のある正方形の建物。抽象的な図形から具体的なところに。
う〜ん、まだ早かったかな。もっと形とプロポーションを見て欲しいのだけれども、みんな面白い窓や入口を描きたいんだろうな。具体的な窓や入り口よりももっと手前のところをやりたかったのだよ。窓の形もあるけれども、その窓や入口のレイアウトが大事。
心理学ではゲシュタルトGestalt という概念があって、窓や入口を正方形の正面壁に置いてみるとき、それらを図、壁を地と呼んでいる。通常は図を見ている。でも、デザインを見ようというとき、図と地を逆転させて見てみる。つまり地である壁を見る。このとき、切り取られた地である壁が図となって、窓や入口は地に退く。図としていい按配かどうかを見るんだ。
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第5回目。今度は内部空間。窓のある内部空間を描く。
みんないろんな窓を思いついて描いている。外から見られる窓よりも豊かなものがあるようだ。家の中から壁に窓を穿つと、光や風が入ってくる。そとの景色も見えたりする。外部から見られた窓は単なる形かもしれないけれども、内部からはずっと豊かなものだとわかってくれたらいいかな。
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以上、5回の授業を振り返ってみました。描き方というよりも、見かた、イメージの誘いかたがあるということを知って欲しい。出来れば授業で描くだけでなく、どんどん描いてみる、納得のいくまで描いてみるということをして欲しい。
(さの)







